最近気になるVの曲とクラブミュージックについて
こんにちは。
狭苦しいライブハウスが恋しいころですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
毎年年末の10選を書くために開設したこのブログですが、年末に考えるとどうしても前半の記憶が薄れがちになることもありますし、半分くらい経ったタイミングでまとめておこうかな~とは思ったのですが、取り上げる曲がぜんぜん決まらなかったので、少し的を絞って書いてみようと思います。
ということで今回はVtuberから4+2曲紹介します。Vについて最近まで全然触れてこなかったので新しくない曲もあります。ごめんなさい!
歌・作詞:星街すいせい(hololive)
作編曲:酒井拓也(Arte Refact)
軽快なスラップ・ベースと生ブラスでとてもきらびやかな印象ながら、シンセベースと重いキックが上手く組み合わせられているハイブリッドなトラックです。ボーカルとピアノだけで始まるイントロから、シンセ、生音と段々音数が加わっていく構成は期待感が高められてとても好きです。最近のイノタクさんの曲にも多いパターンな気がします。
作編曲はランティス作品でおなじみのArte Refact 酒井拓也さん。どちらかというとアレンジが多いイメージですが、今回は一人で作曲から手がけられています。
星街すいせいさんはこの曲を聞くまで名前も存じ上げませんでしたが、前回の曲はキタニタツヤさん提供とのことで
Trumpet:吉澤達彦、具理然(Lowland Jazz)
Alto Sax:丹澤誠二(Lowland Jazz)
Trombone:石川智久(Lowland Jazz)
Guitar:中嶋康孝
Bass:小林修己
All Other Instruments & Programming:酒井拓也(Arte Refact)
Recording Engineer:菊池司(Arte Refact)、佐々木優(Studio Tanta)
Mixing Engineer:菊池司(Arte Refact)
歌:える、シスター・クレア
作詞:八城雄太
八城さん×石濱さんと聞くと完全にシンデレラガールズのコンビですが、曲からもどこかそんなポップ感があります。シンプルなビートで軽快なダンスミュージックという印象で、サビ終わりのIV→I(アーメン終止)が曲全体へ浮遊感をプラスしているような気がします。サビに入る前に休符を置いてaugを鳴らす構成は秀和さんっぽさもありますね。
歌:星宮とと
作編曲、ギター: KABOSNIKKI
ストリーミングフェスで聞かないことはないと言っていいほどの大アンセム、ネオンライトの星宮とと+TEMPLIMEのコンビによる曲です。
軽やかなギター、細かい動きのシンセベース、サビのメロの跳躍など非常にさわやかな印象です。ラスサビでさらに高い跳躍が入って、ストリングスが大きめに乗ってくるの構成もとても好みです。
歌:燦鳥ノム
作詞:畑亜貴
作曲:田代智一
Remix:Moe Shop
じんさん提供の1stシングル Life is tasty!が話題になったサントリー公式Vtuber、燦鳥ノムによるカバー。パートが切り替わるポイントでマイナー系のコードが入るのが印象的で、原曲にないアクセントになっていますね。企業の公式キャラクターがバリバリ音楽活動をしている経緯はよくわからないのですが、とにかく歌がお上手なので今後も楽しみにしています。
以下はまだリリースされていませんが気になっている曲です。フルサイズ公開が楽しみです。
初っ端からKOTONOHOUSE色全開のトラック。歌っている赤井はあとさんは今回完全に初めて知りましたが、留学経験があるとのことで全英詩なんですね。
【お知らせ】
— GEMS COMPANY公式アカウント (@gems_company) 2020年3月29日
GEMS COMPANY新曲のティザー映像を公開しました!
「ゴールデンスパイス」
作詞 辻純更
作曲・編曲 瀬尾祥太郎(MONACA)
https://twitter.com/i/status/1244084021849542656
Full Ver.はもうしばらくしてから公開しますのでお待ちください!#GEMSCOMPANY pic.twitter.com/xhK7hDeNIf
MONACAファンにはお馴染みGEMS COMPANYの新曲。極上スマイルやオリジナルスターを彷彿とさせるアップテンポなトラックです。
今回の曲紹介は以上です。
さて、Vtuberの勢いがオタクミュージック界を席巻して久しいこの頃ですが、2020年にこんなにクラブミュージックが流行っていると考えていた人はどのくらいいるでしょうか。完全に個人的な感覚ですが、音楽シーン的にクラブミュージックが流行していたのは10~5年前くらいで、少しラグがあって流行が反映されるアニソン系でもここ1~2年は数を減らしており、いまさら"Future Bass"などと口に出すのも少し憚られるような、既に旬を過ぎたものと考えている節がありました。
また、アニソン等では"Future Bass"同様に、クロスオーバー的にいろいろなジャンルの要素が取り込まれて曲ができることも多いですが、いわゆるクラブの音を取り入れようとしたときにトラックメイカーの視点からは中途半端に映ることも多いようで、特に使われている音の時代性が反映されていないという指摘をたびたび耳にしました。
Twitterでは何度が言及していますが、具体的には大橋彩香さんの「ダイスキ。」が出てきたとき、トラックとして良くないわけではないけども、明らかにリリースされる時季としては流行のタイミングを逸しており、フォロワーともこれは2019年後期に出す曲なのか?と話した記憶が強く印象に残っています。
今年に入ってコロナの影響で実際に人が集まるイベントは開催できない日々が続いていますが、新たな試みとして"Music Unity 2020"をはじめとする各種ストリーミングフェスが連日行われるようになりました。ここで今までほとんど触れてこなかったVtuberの曲をたくさん知ることになったのですが、kzがにじさんじに関わっていることくらいしか知らなかった私は、実に多くのトラックメイカーがVtuberに曲を提供していること、さらにVの界隈ではクラブミュージックはメインストリームになっていることにかなりに驚きがありました。DJたちがどんどん知らないVtuberの曲を掛けていく中で、このままでは明らかに最新の音楽から取り残されていってしまうという危機感を覚え、食わず嫌いを大いに反省し履修を進めているところです。
前の方で書いたような内容の一部は
などで時期や曲も明確にされながら話題に挙げられています。
プロの発言をちゃんとライターの方が書いた記事はわかりやすいですね…。
それでは。